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【2021年最新!】寄付金収入にみる国公立・私立大学ランキング

 

学校の経営において、将来的に持続していくためにも収入源の確保は極めて重要な施策の1つです。
特に大学では公的な補助金の減少、学費による収入増が見込めない中、積極的な外部資金の獲得が必要とされています。

さらに大学に求められ、自発的な自助努力の1つとして注目されているのが、基金やプロジェクトの構築による寄付金の獲得です。

今回、寄付金に焦点を当て、これを切り口とすることで大学経営に必要な施策を見極めるという観点から、学生数5,000人以上が在籍する大学を対象に、2017~2019年度の過去3年間分における各学校法人の寄付金実績ランキングを作成しました。
国公立と私立に分け、またそれぞれのランキング上位5校についてどのような特筆すべき点があるのかもご紹介しますので、ぜひご参考にしていただければ幸いです。

 

 

大学経営における寄付金の重要性

高等教育を担う大学において、少子化や定員割れによる収入の減少といった状況の中、確固とした財政基盤を維持することが年々困難となり、大学の運営に少なからず影響を及ぼしています。

またグローバル化が進む社会的な背景において、卓越した研究力と質の高い教育を推進していく上でも、もはや学費を上げることで収入の増加を図ることは理に適った施策とはいえません。

さらに、国や自治体による公的な補助金は毎年度大きく変わることがなく、これに依存することも得策とは言い難い側面があります。

こうした中、各大学では戦略的な広報を打ち出し、さまざまなメディアやSNSを駆使することで知名度やブランディングを高め、受験生や校友といったステークホルダーだけでなく、企業や広く社会に大学の教学理念や個性を伝えることで、受験生の獲得や外部資金の獲得へと繋げ、収入の増加を図っている現状が見受けられます。

参考として、下記の記事では大学が運用する公式のSNSについて解説しています。
各SNSのフォロワー数をランキングしていますので、ぜひご覧ください。

さらに踏み込んで大学における収入増を施策として考える際、最も注目に値するのが「寄付金」です。

国公立、私立に関わらず基金やプロジェクトとして大学独自の工夫を凝らし、校友や企業だけでなく広く社会からの支援に通じるような特設サイトを開設するなど、寄付金に対する重要度の高まりは一気に加速しています。

 

国公立大学の寄付金実績ランキング

国公立大学における2017~2019年度の3年間の寄付金総額について上位40校をランキングしました。
各年度の寄付金実績の数値は、大学のHPで閲覧できる財務諸表「附属明細書」の寄付受け入れ総額より算出しました。

特徴として、東京大学を始めとする旧帝大が上位を占めています。寄付金獲得の状況は、国立大学法人運営費交付金の配分とも類似していますが、やはり国の威信がかかっているという点が反映されていると捉えても差し支えないと考えられます。

※スマフォでご覧いただいている方は、表を横にスクロールできます。

順位 大学名 2017年度
寄付金実績

(億円)
2018年度
寄付金実績
(億円)
2019年度
寄付金実績
(億円)
寄付金総額
(億円)
1 東京大学 132.4 214.4 148.9 495.7
2 京都大学 116.9 142.0 221.8 480.7
3 大阪大学 73.4 76.9 86.6 236.9
4 名古屋大学 57.6 60.0 60.6 178.2
5 九州大学 46.7 55.3 51.5 153.5
6 東北大学 50.7 50.4 51.0 152.1
7 鹿児島大学 91.9 16.5 27.5 135.9
8 筑波大学 32.8 41.2 34.1 108.1
9 北海道大学 32.5 35.2 32.9 100.6
10 神戸大学 30.6 28.1 34.6 93.3
11 広島大学 22.2 37.9 24.0 84.1
12 岡山大学 24.7 27.5 24.5 76.7
13 徳島大学 16.6 18.9 24.8 60.3
14 熊本大学 20.6 18.6 19.8 59.0
15 千葉大学 16.5 19.4 22.1 58.0
16 金沢大学 18.3 19.0 19.1 56.4
17 新潟大学 15.6 14.9 18.8 49.3
18 愛媛大学 14.3 15.5 15.3 45.1
19 大阪市立大学 11.6 11.3 17.7 40.6
20 信州大学 12.9 12.3 15.3 40.5
21 長崎大学 13.4 13.1 12.9 39.4
22 岐阜大学 13.1 12.8 12.3 38.2
23 山口大学 9.6 11.9 14.2 35.7
24 山形大学 11.7 12.0 11.4 35.1
25 弘前大学 11.7 10.6 11.8 34.1
26 佐賀大学 17.7 7.7 8.1 33.5
27 三重大学 10.1 9.1 10.6 29.8
28 富山大学 11.0 9.6 8.5 29.1
29 群馬大学 9.7 9.4 8.7 27.8
30 香川大学 8.0 8.2 9.5 25.7
31 横浜国立大学 7.5 8.0 9.8 25.3
32 大阪府立大学 2.4 2.7 17.7 22.8
33 鳥取大学 6.5 5.6 10.4 22.5
34 琉球大学 8.5 6.1 5.4 20.0
35 島根大学 5.9 6.5 6.4 18.8
36 埼玉大学 5.1 4.3 6.3 15.7
37 静岡大学 4.0 4.9 5.3 14.2
38 茨城大学 2.6 2.9 6.9 12.4
39 東京都立大学 4.2 3.5 4.4 12.1
40 兵庫県立大学 2.5 4.1 4.5 11.1

 

東京大学

東京大学は、日本における教育研究においてトップの位置にある大学で、英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)」による世界大学ランキング2022でも35位の評価がなされています。

こうした中で、東京大学基金という制度が設けられ、大学独自のサイトを開設しグローバルな視点から広く寄付を募り、過去3年間(2017~2019年度)に渡り495億円を募っています。

基金のサイトからは、新型コロナウイルスや教育/研究支援、科学/技術、歴史/文化など、さまざまな注目ワードから分類されたプロジェクトが検索でき、東京大学ならではの高等研究機関の側面がみられます。

例えば現在的なテーマとして「新型コロナウイルス感染症緊急対策基金」が挙げられますが、「世界最高水準の学問の叡智を結集させて、人類の新たな脅威に全力で立ち向かう」とプロジェクトの概要が掲げられています。

寄付の特典として、安田講堂への寄付者の銘鈑の掲示、記念プレートの贈呈や特別セミナーの招待、寄付金額に応じた称号の授与などのほか、基金プロジェクトごとに独自性のある特典を用意しています。

プロジェクトの特色ある独自の特典事例として、海洋生物の暮らしの解明をテーマにした「バイオロギング支援基金」があります。10万円以上の寄付の場合、研究で使用するウミガメに名前を付けられるなど海洋生物に関心のある人たちの知的好奇心をくすぐるような内容となっています。

独自の特典を通して、寄付に対する関心が薄い潜在層に寄付の誘導へと繋げる施策の1つともいえるでしょう。

寄付の方法についても、「寄付のしかた」と称してサイトでは書面での手続きやWEBでの寄付、またAmazon Payでの寄付などさまざまな手法や決済方法が示されており、寄付する側の利便性を十分に考慮しているといえます。

日本におけるトップ大学としての自負とグローバル推進を基軸に、多様な寄付金施策を展開しているといえるでしょう。

 

京都大学

京都大学は、従来から政治的な色合いの強い東京から離れた文教のまち・京都において、独自の学術分野や教育研究を発展させてきました。
数多のノーベル賞受賞者を輩出し、研究レベルの高さを世界に誇示してきました。

また、先述した世界大学ランキング2022においても61位の評価がなされ、研究力に強みのある大学として認識されています。

京都大学基金という制度が設けられ、「あなたの力で、発揮される京大力。」と銘打った独自のサイトが開設され、過去3年間で480億円の寄付金を募っています。

基金の種類としては、「学部・研究科への支援」「学生・研究者への支援」「課外活動への支援」といった教育研究環境を支援する側面が特徴となっています。

学生・研究者を支援する基金においては、ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑特別教授が寄付した賞金を原資として設立した基金やiPS細胞研究基金など、京都大学の高い研究力を礎にした基金がプロジェクト支援として設けられています。

寄付の申し込みは、振込用紙やWeb申し込みフォームのほか、「本庶佑有志基金」という基金プロジェクトでは小額からでもすぐに寄付できる仕組みとしてYahoo!ネット募金が開設されており、利便性や寄付する側の思いに沿った内容となっています。

京都大学では、世界的にも卓越した高度な研究力の維持と将来的な展開を踏まえた寄付制度を構築しているといっても差し支えないでしょう。

 

大阪大学

大阪大学は、世界最先端の研究成果を社会に還元し、社会と知の融合を進める中で、独自のサイトを開設し、過去3年間で236億円の寄付金を募っています。

大阪大学未来基金という制度が設けられ、未来社会に向けた「ゆめ基金」と、特定の目的に向けた「特定基金」の2つがあり、それぞれ特色ある基金となっています。

ゆめ基金は、未来社会の「ゆめ」を実現させるため大阪大学を支援することが目的の基金で、未来を支える学生支援、教育研究支援、国際交流支援、社会連携支援等の事業に活用されています。

使途を特定したプロジェクトへの支援が目的の特定基金では、全学プロジェクト、修学支援/研究者等支援のプロジェクト、学部/研究科等のプロジェクト、課外活動等のプロジェクト、冠プロジェクトが開設されています。

また、「Beyond 2025 グローバル人材育成基金」や「大阪北摂地域を中心とした社会連携活動支援事業」など、大阪大学が持つ強みとしての研究力や地域連携を前面に打ち出すプロジェクトが多く見受けられます。

さらに大阪大学クラウドファンディングが開設されており、「発達障がいの子どもたちに、コロナ禍のサポートと未来につながる研究を」と題したプロジェクトなど多彩なプロジェクトが推進されていることも特徴です。

特定基金に見受けられるようにさまざまなプロジェクトが開設され、未来社会の「ゆめ」を実現させるために推進されている大阪大学の教育研究、地域や社会に対する貢献と熱意が感じられる寄付制度といえるでしょう。

 

名古屋大学

名古屋大学は、スーパーグローバル大学創生支援事業や博士課程教育リーディングプログラムに選定されるなど、グローバルに高度な研究力の維持を推進する中で基金を展開する独自のサイト「名古屋大学基金」を開設し、過去3年間で178億円の寄付金を募っています。

寄付の種類として、大学全体を支援する「名古屋大学基金」「特定の組織・事業・活動への寄付」、使わなくなったもので支援する「名大応援エコギフト」が挙げられます。

名古屋大学基金では、下駄の鼻緒が切れた際、替えの鼻緒をくれた女性の「お礼は次の困っている人に」という言葉に根ざした下駄の鼻緒奨学金、特定基金ではwithコロナでのキャンパスライフ応援事業といった、学生の目線や教育研究に打ち込める支援を行っている点が特徴として挙げられます。

また、身の回りの使わなくなった物を名古屋大学に寄付するという「名大応援エコギフト」も名古屋大学の感性や独自性を示している寄付といえます。

学生の教育研究環境や生活における支援などに力点を置いていることから、理念で語られている21世紀の社会を支える“勇気ある知識人”の輩出を実現性あるものへと取り組んでいる姿勢が感じられるといえるでしょう。

 

九州大学

九州地方でのトップとして旧帝大の流れをくむ九州大学は、世界トップレベルの研究成果を生み出し、国内最大級の広大なキャンパスを活かした教育研究が展開されています。

九州大学基金が設けられ、知の新世紀を拓く拠点構築を目標とし、教育研究環境の充実を推し進める中、過去3年間で153億円の寄付金を募っています。

寄付金には、学生や教職員の支援助成事業に活用される「一般寄付」、修学が困難な学生を支援する「修学支援事業基金」、特定のプロジェクトを支援する「使途特定寄付」が開設されています。

一般寄付では、次世代の若者を育む山川賞や学生の海外留学渡航への支援によるグローバル人材の育成などを目的とされています。

使途特定寄付では、新型コロナウイルス対策学生支援基金のほか、「産業教学人材育成プロジェクト」や「女性研究者活動促進プロジェクト」など九州大学の独自性や特色あるプロジェクトが開設されています。

九州大学基金への寄付者に対する謝意として、寄付者公表、金額に応じた銘鈑設置のほか、九大会員としての会員証発行なども合わせて提供されています。

寄付の方法としては、クレジットカードからの寄付やゆうちょ・銀行からの寄付、さらに九大会員になり応援するなど、分かりやすい方法にて寄付者の利便性の向上が図られています。

九州大学基金には、教育研究環境への支援や学生の修学/生活支援など、学生に寄り添った多くの寄付プログラムがあり、研究者や学生に対する柔軟で手厚い支援が伝わる内容といえるでしょう。

 

私立大学の寄付金実績ランキング

続いて、私立大学における2017~2019年度の3年間の寄付金総額について上位90校をランキングしました。
各年度の寄付金実績の数値は、大学のHPで閲覧できる資金収支計算書の「寄付金収入」より算出しました

特徴としては、慶應義塾大学や日本大学、早稲田大学といった、学生や教職員数が多く、また多くの学部・研究科を設置した大規模の総合大学が上位を占めています。
また、医学部や医学系の学校が設置されている学校法人も上位になる傾向があると分かりました。

さらに校友組織が整備されており、企業や社会との連携について積極的に取り組んでいる点も特徴といえます。

※スマフォでご覧いただいている方は、表を横にスクロールできます。

順位 学校法人名 主要大学 2017年度
寄付金実績
(億円)
2018年度
寄付金実績
(億円)
2019年度
寄付金実績
(億円)
寄付金総額
(億円)
1 学校法人
慶應義塾
慶應義塾大学 63.3 72.8 99.1 235.2
2 学校法人
日本大学
日本大学 44.7 46.6 43.6 134.9
3 学校法人
早稲田大学
早稲田大学 33.0 29.9 28.1 91.0
4 学校法人
創価大学
創価大学 19.6 25.3 24.8 69.7
5 学校法人
東海大学
東海大学 20.1 15.8 14.7 50.6
6 学校法人
立命館
立命館大学、
立命館アジア太平洋大学
17.3 11.0 17.1 45.4
7 学校法人
国際医療福祉
大学
国際医療福祉
大学
20.8 11.7 12.6 45.1
8 学校法人
獨協学園
獨協大学 10.4 14.3 15.6 40.3
9 学校法人
帝京大学
帝京大学 8.5 19.1 7.5 35.1
10 学校法人
久留米大学
久留米大学 13.1 12.1 9.7 34.9
11 学校法人
福岡大学
福岡大学 10.6 10.4 10.1 31.1
12 学校法人
北里研究所
北里大学 8.1 9.8 10.2 28.1
13 学校法人
青山学院
青山学院大学 11.4 8.1 7.6 27.1
14 学校法人
立教学院
立教大学 7.8 8.9 9.3 26.0
15 学校法人
同志社
同志社大学、
同志社女子大学
8.9 7.5 8.1 24.5
16 学校法人
日本女子大学
日本女子大学 3.8 15.2 5.0 24.0
17 学校法人
東京理科大学
東京理科大学 6.4 10.1 6.2 22.7
18 学校法人
近畿大学
近畿大学 7.1 7.8 7.8 22.7
19 学校法人
上智学院
上智大学 6.6 7.7 7.7 22.0
20 学校法人
学習院
学習院大学 6.1 6.3 7.7 20.1
21 学校法人
明治大学
明治大学 5.8 6.2 7.3 19.3
22 学校法人
追手門学院
追手門学院大学 3.1 11.6 3.7 18.4
23 学校法人
龍谷大学
龍谷大学 3.9 6.1 7.6 17.6
24 学校法人
甲南学園
甲南大学 9.2 3.7 3.7 16.6
25 学校法人
法政大学
法政大学 7.2 3.8 4.6 15.6
26 学校法人
関西学院
関西学院大学 3.9 3.8 7.4 15.1
27 学校法人
國學院大學
國學院大學 5.7 4.6 4.4 14.7
28 学校法人
関西大学
関西大学 4.7 4.7 5.0 14.4
29 学校法人
亜細亜学園
亜細亜大学 9.2 2.8 2.1 14.1
30 学校法人
杏林学園
杏林大学 4.5 4.5 4.0 13.0
31 学校法人
成城学園
成城大学 4.8 2.9 4.8 12.5
32 学校法人
中部大学
中部大学 3.4 3.4 5.0 11.8
33 学校法人
南山学園
南山大学 4.3 4.2 3.2 11.7
34 学校法人
中央大学
中央大学 3.4 3.4 4.6 11.4
35 学校法人
芝浦工業大学
芝浦工業大学 4.1 3.6 3.4 11.1
36 学校法人
五島育英会
東京都市大学 1.4 2.0 7.6 11.0
37 学校法人
名城大学
名城大学 2.9 3.8 3.5 10.2
38 学校法人
東京電機大学
東京電機大学 3.7 3.9 1.7 9.3
39 学校法人
神奈川大学
神奈川大学 2.2 4.6 1.9 8.7
40 学校法人
関東学院
関東学院大学 5.6 1.4 1.7 8.7
41 学校法人
駒澤大学
駒澤大学 3.9 2.1 2.3 8.3
42 学校法人
玉川学園
玉川大学 2.2 2.5 3.3 8.0
43 学校法人
梅村学園
中京大学 1.3 2.5 3.8 7.6
44 学校法人
東京農業大学
東京農業大学 3.3 2.0 2.0 7.3
45 学校法人
日本体育大学
日本体育大学 2.7 2.9 1.5 7.1
46 学校法人
愛知学院
愛知学院大学 2.0 2.1 2.1 6.2
47 学校法人
成蹊学園
成蹊大学 2.0 2.1 2.1 6.2
48 学校法人
城西大学
城西国際大学,城西大学 2.0 2.1 2.1 6.2
49 学校法人
常翔学園
大阪工業大学、
広島国際大学、
摂南大学
1.6 1.8 2.7 6.1
50 学校法人
佛教教育学園
佛教大学 1.8 2.0 2.0 5.8
51 学校法人
専修大学
専修大学 1.5 1.3 2.7 5.5
52 学校法人
常葉大学
常葉大学 1.1 2.8 1.6 5.5
53 学校法人
武蔵野大学
武蔵野大学 1.4 2.1 1.8 5.3
54 学校法人
東洋大学
東洋大学 1.2 1.9 2.2 5.3
55 学校法人
大妻学院
大妻女子大学 1.5 1.9 1.6 5.0
56 学校法人
東北学院
東北学院大学 1.7 1.5 1.6 4.8
57 学校法人
西南学院
西南学院大学 1.1 2.7 0.9 4.7
58 学校法人
京都産業大学
京都産業大学 1.5 1.3 1.7 4.5
59 学校法人
明治学院
明治学院大学 1.2 1.3 1.7 4.2
60 学校法人
拓殖大学
拓殖大学 1.0 1.9 1.2 4.1
61 学校法人
中村産業学園
九州産業大学 0.4 0.9 2.6 3.9
62 学校法人
渡辺学園
東京家政大学 2.0 1.2 0.7 3.9
63 学校法人
立正大学学園
立正大学 1.3 1.2 1.4 3.9
64 学校法人
千葉工業大学
千葉工業大学 1.2 1.2 1.4 3.8
65 学校法人
大阪産業大学
大阪産業大学 0.8 2.6 0.4 3.8
66 学校法人
東京経済大学
東京経済大学 1.4 1.2 1.1 3.7
67 学校法人
神戸学院
神戸学院大学 1.6 1.1 0.9 3.6
68 学校法人
大阪学院大学
大阪学院大学 3.2 0.2 0.2 3.6
69 学校法人
工学院大学
工学院大学 1.2 1.4 0.8 3.4
70 学校法人
熊本学園
熊本学園大学 1.9 0.7 0.7 3.3
71 学校法人
武庫川学院
武庫川女子大学 0.6 0.6 2.0 3.2
72 学校法人
昭和女子大学
昭和女子大学 0.6 0.4 2.2 3.2
73 学校法人
金城学院
金城学院大学 0.8 0.8 1.4 3.0
74 学校法人
愛知淑徳学園
愛知淑徳大学 0.9 0.8 0.9 2.6
75 学校法人
金沢工業大学
金沢工業大学 0.8 0.9 0.8 2.5
76 学校法人
加計学園
岡山理科大学 0.7 1.0 0.8 2.5
77 学校法人
日本福祉大学
日本福祉大学 0.8 0.9 0.8 2.5
78 学校法人
国士舘
国士舘大学 1.0 0.5 0.9 2.4
79 学校法人
千葉学園
千葉商科大学 0.5 1.1 0.5 2.1
80 学校法人
栴檀学園
東北福祉大学 0.8 0.8 0.5 2.1
81 学校法人
名古屋電気学園
愛知工業大学 0.7 0.6 0.7 2.0
82 学校法人
桃山学院
桃山学院大学 0.5 0.6 0.8 1.9
83 学校法人
大阪経済大学
大阪経済大学 0.9 0.6 0.2 1.7
84 学校法人
北海学園
北海学園大学 0.7 0.5 0.5 1.7
85 学校法人
椙山女学園
椙山女学園大学 0.5 0.5 0.7 1.7
86 学校法人
沖縄国際大学
沖縄国際大学 0.5 0.6 0.5 1.6
87 学校法人
片柳学園
東京工科大学 0.6 0.7 0.2 1.5
88 学校法人
桜美林学園
桜美林大学 0.3 0.6 0.5 1.4
89 学校法人
東京国際大学
東京国際大学 0.3 0.7 0.4 1.4
90 学校法人
日通学園
流通経済大学 0.6 0.4 0.3 1.3

 

慶応義塾大学

日本の私立大学において、慶応義塾大学は高度な研究や先進的な教育、グローバル化の推進などさまざまな分野でトップレベルを維持し、早稲田大学とともに「私学の雄」とされてきました。

寄付について特筆すべき点として、過去3年間(2017~2019年度)で235億円の寄付金を募っており、ほかの私立大学を圧倒し、国公立大学との比較においても東京大学、京都大学の次に位置しています

校友との結びつきが極めて強い三田会の存在が推察できますが、伝統的に企業や社会との連携を深めてきた所以でもあると考えられます。

寄付の種類としては、研究費や国外留学などを支援する基金としての「福澤諭吉記念慶應義塾学事振興基金(福澤基金)」や、学事振興事業を行う基金としての「小泉信三記念慶應義塾学事振興基金(小泉基金)」、慶應義塾の維持及び発展に寄与することを目的とした基金としての「慶應義塾維持会」があります。
さらに使途を指定しての寄付、教育振興資金といった寄付も開設されています。

公的な補助金の減少と競争的資金の積極的な獲得が必要とされる大学の現状と日本経済の事情を背景として、慶応義塾大学の寄付金制度は、多種多様の制度を設計し極めて強力に推進しているといえるでしょう。

 

日本大学

日本大学は、文系学部や理系学部、さらに医学部・歯学部・薬学部など16学部87学科を設置し、学生数68,000人を擁する超大規模総合大学です。

また、118万人を超える校友は産業、経済、文化/芸術、スポーツといったさまざまな分野で活躍し、確固とした大学と校友との絆を深め、校友会においても教育研究や学生に積極的な支援を行っています。

こうした中で、日本大学創立130周年記念事業募金として大学独自のサイトが開設されており、過去3年間で134億円の寄付金を募っています。

募金のプログラムは、時代が必要とする人材育成、初等教育から高等教育における一貫教育の推進を目的とした新たな教育への取組み、学生寮建設や奨学基金の創設、学生スポーツ支援や医療による社会貢献への取組みなど、「教育力日本一」の実現に向けた教育環境整備への充実が目的として設けられています。

日本大学は超大規模総合大学としての総合力を強みとして、教育研究環境の充実や質の高い教育力の維持と推進に記念事業を通じて広くアピールしているといえるでしょう。

 

早稲田大学

早稲田大学は、日本の私立大学において常に先導的な取り組みやプロジェクトを推し進め、卓越した研究や特色ある教育、グローバル化への挑戦などさまざまな分野でトップレベルを維持し、慶應義塾大学とともに「私学の雄」の位置を占めてきました。

中長期計画として「Waseda Vision 150」を策定し、財政基盤の強化を目指す中、「WASEDAサポーターズ倶楽部」を中心とした寄付制度をさらに充実させるとともに、新たな募金の手法を導入するという方向性を明示しています。

66万人の校友が各界で活躍する中、校友や校友会の支援のもと過去3年間で91億円の寄付を募っており、私立大学の寄付金ランキングでも第3位に位置しています。

寄付の種類としては、WASEDAサポーターズ倶楽部への寄付や教育支援募金を目的とした大学全体を支援する寄付のほか、1万円募金キャンペーンや奨学金など学生を支援する寄付、教育/研究を支援する寄付、文化を支援する寄付と多彩な支援体制が整備されています。

寄付の特典では早稲田学報別冊「寄付者芳名」への掲載や、WASEDAサポーターズ倶楽部会員への各種サービスの提供などが挙げられます。

早稲田大学は、スケールの大きい機動的なプロジェクト展開力を持ち、次世代を担うグローバルリーダーの育成や世界的な教育研究拠点としての情報発信を将来構想としてグランドデザインに掲げ、その財政基盤を強固にする施策として寄付金制度をさらに進化させていくといっていいでしょう。

 

創価大学

創価大学は、法学部や経済学部といった文系学部だけではなく、理系学部として理工学部や看護学部を設置する総合大学です。

文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業に選定され、2010年に創立50周年に向け発表されたグランドデザインのもと、創造的人間の育成に取り組むとともに教育のグローバル化を推進しています。

こうした中で、創価大学創立50周年・創価女子短期大学開学35周年記念寄付事業として、大学の公式サイト内に寄付を募集するページが設置されています。
過去3年間では、69億円の寄付金を募っています。

寄付事業には、記念事業の推進を目的とした「創価大学創立50周年・創価女子短期大学開35周年記念寄付事業」、スーパーグローバル大学創成等の支援を目的とした「スーパーグローバル大学創成支援推進寄付事業」といった内容が設けられています。

スーパーグローバル大学創成支援事業では、国際学生寮の機能を持った寮の建設、留学生の受入れや海外への学生派遣などを推進し、奨学金の一層の充実を図るべく寄付事業の整備に努めています。

創価大学は、スーパーグローバル大学創成支援事業を契機としたさらなる教育のグローバル化を展開し、教育力の向上を推進していくといえるでしょう。

 

東海大学

東海大学は、文系学部や理系学部、また特色ある学部として海洋学部、さらに医学部などを設置した総合大学です。
2022年には、教育理念でもある文理融合に通じる文理融合学部などが開設予定とされており、さらなる教育力の深化が図られています。

こうした中で、公式サイトのトップページには、基金・寄付金のメニューが設けられ、学園の基金および寄付金について紹介されています。
過去3年間では、50億円の寄付金を募っています。

学術・教育・文化・スポーツなどの活動を通じて卓越した業績を挙げた者や団体に授与する奨励賞制度や奨学金、国際活動助成を目的とした「学校法人東海大学松前重義記念基金」があります。

また、学園の教育振興、主に施設/設備の充実、学校/校舎の緑化等の環境整備を目的とした「学校法人東海大学教育振興募金」が設けられています。

東海大学は、2022年に向けて多くの新学部や新学科の設置が計画され、人文科学と自然科学の融合といった文理融合の教育理念に基づいた新たな教育展開を目指しているといえるでしょう。

 

効果的な寄付金獲得の戦略として

大学の寄付金収入について、国公立大学、私立大学においてランキング上位5校に焦点を当てご紹介しました。

こうした大学がそれぞれどのような施策や取り組みを行い、寄付金の獲得に繋げているのか4つのポイントから特徴や参考としていただける点をご紹介します。

 

広報による重点的な情報発信

ランキング上位校に見られる広報展開として、寄付金に関わるサイトを公式な大学サイトの一部とするのではなく、個別に立ち上げている点です。

もちろん公式ページとの相互のリンクは貼られていますが、寄付金に特化したサイトを構築することで、管理や運用が行いやすく、効率的で重点的な情報を発信することが可能です。

SNSによる重点的な情報発信の事例として、早稲田大学校友会ではFacebookを通じて定期的に寄付について告知し、フォロワーの基金プロジェクトに対する認知度をより広めている点が挙げられます。

 

基金やプロジェクトの種類

寄付金事業においては、さまざまな基金やプロジェクトのかたちが盛り込まれていますが、国公立大学では大学基金としている場合が多く、私立大学では教育理念や大学の個性を前面に打ち出したプロジェクトが多く見受けられます。

また、教育研究環境支援や学生生活支援、奨学金、さらには人材育成といった使途を特定した寄付金が多く設置されているのも、寄付する側に多くの選択肢を明らかにすることで「共感が得やすい」「寄付しやすい」という利点があると考えられます。

 

申込み方法や決済手段

申込み方法や決済手段について、それぞれの大学が多様な方法を提供していますが、あらゆる年齢層をターゲットにすることを考慮すると、Webやスマホを利用する方法から紙をベースにするもの、さらにAmazon Payのような手軽で分かりやすい方法にて、利便性や寄付する側の思いに沿った方法を準備することが重要です。

 

寄付構築・支援体制

寄付事業を推進する場合、大学においては募金課や校友課などが所管することが多いですが、大学の戦略的な事業として推進していく方向性が明確な場合は、例えば学長直属の組織として募金課と校友課を統合した支援体制や、年限を決めたプロジェクト体制的な組織で強力に推し進めるという方策も考えられます。

寄付金事業を将来的に持続的な事業としていく場合、システムや組織、支援体制をさらに進化させることが重要な課題となるでしょう。

 

まとめ

公的な補助金の減少と競争的資金の積極的な獲得が必要とされる大学の現状に鑑みて、寄付金は大学における収入源として将来的にさらに重要度が増すと考えられます。

さらに寄付金獲得には、大学のブランディング強化や卓越した研究力、質の高い教育、充実した学生生活など大学のさまざまな要素が紐づくことになります。

こうした大学の戦略を検討する上でも、笑屋株式会社が運用する校友組織データベースの活用をお勧めします。

各大学の運用する基金プロジェクトが一覧できるほか、その他のランキングについても収録しているため、ご自身の大学の立ち位置を把握でき、今後の戦略設計にも大きく貢献するでしょう。

【校友組織データベースについてはこちら】
https://alumni-social-lab.com/koyudatabase/

 

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