2021年11月12日に、「大学独自で行うふるさと納税型寄付金」をテーマに、桜美林大学 総合企画部募金室長 藤江さまご登壇のウェビナー勉強会を開催しました!▲講師の桜美林大学 藤江氏卒業生からの寄付は、大学の経営や活動を支えるうえで欠かすことのできない重要な資源です。少子高齢化や国からの補助金の減少が進む中、若手を含む幅広い年齢層の卒業生に向けて、いかに寄付へのハードルを下げ、寄付活動への背中を押してあげる施策を考えるのかが大切です。そこで、こちらの勉強会イベントでは、大学オリジナルグッズや卒業生が販売等を手掛ける特産品を寄付への返礼品とする「ふるさと桜募金」を運用する桜美林大学さまにご登壇いただき、近年多くの大学で注目が集まっているふるさと納税型の寄付金施策について理解を深めるために開催しました。イベントの詳細についてはこちら!【桜美林大学さまご登壇!】大学が独自で行う「ふるさと納税型寄付金」運用ウェビナー校友課や募金課など、たくさんの卒業生領域に携わる大学職員さまにお申し込みいただき、当日は約50名以上の方々にご参加いただきました!ウェビナー勉強会当日の様子藤江さまの講演では、まずはじめに桜美林大学がふるさと桜募金を始めたきっかけや、ふるさと桜募金の寄付戦略を考えていく中での目標やターゲットについてお話しいただきました。さらに、地方自治体のふるさと納税の成功要因を分析し、大学の寄付施策に当てはめて考えていくポイントや、ふるさと納税型寄付が大学に与える影響についても解説していただきました。上記の講演のほか、導入スケジュール、実際の運用方法、人気の返礼品、これまでのふるさと桜募金の寄付実績など、ウェビナー申し込み時に事前にいただいた参加者からの質問をもとに、多くの貴重なお話をご講演いただきました!参加者からの質疑応答講演後にも質疑応答を行ったので、当日に出た質問と藤江さまの回答を併せて一部ご紹介させていただきます。(順不同)Q. 特に人気の返礼品はどのようなものがありますか?(明星大学)A. 桜美林オリジナルグッズです。次点で町田市産の野菜詰め合わせセットなのですが、そのほかの返礼品を抑え大学オリジナルグッズは多くの申し込みをいただいています。私の個人的な考えですが、これは寄付先への思い入れが弱い地方自治体のふるさと納税にはない可能性だと思っています。大学オリジナルグッズが申し込みの多くを占めたことで、大学へのロイヤルティが高い卒業生が多くいたということが分かり、非常に良かったですね。Q. 有効と評価できたPR手法があればご教示ください。(名古屋芸術大学)A. 当初はネット (特設サイト) の運用と、ふるさと桜募金を始めたときに「こんな取り組みを始めました!」といったチラシを送りました。しかし、やはりそれだけだとあまり申し込みは来なかったので、紙のカタログを作り、60代以上の卒業生に限定して送付しました。そうしたら一気に申し込み数は増えましたね。Q. 卒業生の方に依頼されている返礼品はどのようなものがありますでしょうか?(京都芸術大学)A. お米やチーズの盛り合わせ、漆の器や卒業生が経営するお店の利用券などを取り揃えています。ちなみに、ふるさと桜募金 の「卒業生コレクション」をクリックしていただくと、卒業生から提供していただいている返礼品が一覧で見れます。Q. 返礼品の保管・管理、発送作業はアウトソーシングでしょうか。また卒業生関連商品は、同窓会(校友会)との連携はありましたか。それとも募金室独自のアプローチ?(学校法人上智学院)A. アウトソーシングはほとんどしておらず、募金室のみで運用しています。申し込みがあった際に発注の連絡を業者さんにしているだけですね。校友会とも日々連携しています。校友会のイベントで紹介させてもらったり、返礼品を企画の商品にしてもらったり、その際は返礼品提供者の募集も併せて行ったりしています。Q. リピーター獲得についてはどのようにお考えでしょうか。(清泉女子大学)A. やはり返礼品を増やすことですね。「前はこれを頼んだから、次はこれを頼んでみたいな」と思ってもらえれば、リピーターも増えてくれるのではないかなと思います。あとは、ふるさと桜募金に申し込んでくれた方には「どんな返礼品があるといいですか?」とこまめにアンケートを取っています。リピーター獲得のためにも、こういったアンケートを実施して寄付者の声を聞くことも大切だと思います。おわりに今回、藤江さまから貴重なお話をお聞きし、ふるさと納税型寄付の多くの可能性や寄付戦略の重要なポイントについて学ぶことができました!また開催後アンケートでは、参加者の皆さまより非常にご満足いただけたお声が寄せられました。「『こんなやり方があるんだ」』を学べました。非常に有益な取り組みだと感じたので、本学でも取り組んでみたいと思いました。」「とても参考になると共に、やる気を引き出させていただきました。藤江さまの明るいお人柄もあって、とにかく聞いていて最初から最後までワクワクしました。」「今まで寄付をしていただけていない方に対する、寄付のきっかけづくりとしてよい施策かと思っているところでの、セミナーでのお話に背中を押された気持ちがいたしました。本学でも前向きに考えていきたいと改めて思いました。」「ドナーピラミッドごとに施策を検討すること、ふるさと桜募金をどこに位置付けるか考えてから進められたこと、成功している寄附事業から学ばれる姿勢等、分析の大切さや、目的を明確にする大切さがとてもよく分かりました。」「メモを取ることが追いつかないほど勉強になる内容が盛りだくさんでした。ふるさと納税が成功している理由等を藤江さまなりに考察して、マネできるところを大学の寄付に取り入れていることはもちろん勉強になりましたが、ふるさと納税をしている人は『寄付をしているつもりがない』、でも結果、自治体にとっては寄付に繋がっていること、大学も同じで『寄付してほしい』と伝えても寄付者の方々には響かない、思いの相違があることはなるほどという気持ちと同時に衝撃も受けました。」お忙しい中、ウェビナー勉強会にご参加いただいた皆さま、そしてご登壇いただいた桜美林大学 藤江さま、本当にありがとうございました!▲ふるさと桜募金の返礼品「桜美林オリジナルグッズ」を大絶賛した参加者のお声を聞いて照れる藤江氏右はウェビナーで司会を務めた弊社スタッフ関連記事:寄付集めだけでなく、新しいコミュニティも作れる可能性を秘めた「ふるさと桜募金」