
コロナ禍で卒業生を取り込むチャンスに変えたオンライン交流会
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響に伴い、大学では多くの行事を中止・延期せざるを得ない状況です。
そんな中で、いち早く卒業生向けにオンラインイベントを企画・開催した法政大学校友会事務局 半田朋之さまにお話をうかがいました。
プロフィール
法政大学校友会事務局 半田 朋之さま
2010年4月学校法人法政大学に入職。2019年6月より校友会事務局に配属となる。
オンライン交流会を実施した経緯や目的について教えてください。
コロナ禍の中、法政ネットワークの重要性を改めて感じ、自粛中も有意義に楽しめるイベントを開催したいと思ったからです。
新型コロナウイルスの影響により、校友会で予定していたイベントのほとんどが中止または延期となりました。
テレワーク等の導入により自宅での時間が増える中、巷ではオンライン飲み会が流行っていましたし、オンラインセミナー等も多数開講されていました。
「オンラインイベントは若手層に絶対刺さるはずだ」と確信があったんです。
HOSEI Orange Community(以下、HOC)でのこれまでの取り組みを通して、法政愛を持ってくれている卒業生がたくさんいることがわかっているのもあって、すぐに行動に移すことができました。
開催したイベント内容とうまくいくために工夫したことを教えてください。
20~30代の若手卒業生を集めて、「法政オンライン交流会」を開催しました。
以前、私がプライベートでオンライン飲み会に参加したとき、沈黙が続く場面が何度かあったんです。
自分の経験を踏まえ、イベントでは旅行や好きな食べ物など予めトークテーマを設定し、「誰が喋るか」みたいな気まずい雰囲気にならない工夫をしました。
ただそれでも不安だったので、念のため盛り上げ役としてスタッフを各グループに1名ずつ配置しましたね。
何名集まり、参加者からどういった感想がありましたか?
「法政オンライン交流会」の参加者は21名です。当初30名近い申し込みがあったのですが、急用や仕事の都合で来られなくなった方もいました。
時間に縛られず手軽に参加できるのがオンラインの良い部分なので、これは仕方ないかなと思います。
またオンラインなので場所の制約がなく、首都圏以外や海外からの参加もあり、地域を越えて交流することができました。
リピート参加者が多いのも特長でしたね。
オンライン交流会の反省点はどういったところでしょうか?
我々はZoomを利用してイベントを実施していますが、機能をすべて理解できているわけではないので、今後はそこをもっと熟知していきたいです。
また、参加者によってツールを使う技術はさまざまです。すべての参加者が楽しめるよう、サポートを徹底していきたいと思います。
どのようなチャネルで集客されましたか?
今回は、主にHOCのLINE登録者にメッセージを配信するかたちで行いました。
HOCの終身会員になっていない30代の卒業生には、知り合いの口コミで広めてもらったり、Facebookで拡散してもらったりしています。
今後、いかに世代を拡げていくかが大きな課題ですね。
実際にオンライン交流会を実施してみていかがでしたか?
参加者からは、「いい経験ができた」「また参加したい」「自粛の中で人と関われてよかった」という声をたくさんいただきました。
とても好評だったので、今後も定期的にオンライン交流会を実施します。
オンラインは場所に縛られないため、仕事や子育てで忙しい人、遠方に住む人でも気軽に参加できます。
それに運営側にとっても、会場の設営や軽食の準備、撤収作業などが必要なく、コストがかからないのはとても大きい。
もちろん、会場の盛り上がりや同級生との久々の再会といった高揚感を味わえるのは、リアル開催ならではの魅力です。
これからは、オンラインとリアルそれぞれのイベントをバランスよく開催できたらと思います。
今後、どういったオンライン企画を考えていますか?
構想段階ではありますが、絶対にやりたいのが異業種・同業種を交えた交流会やビジネスセミナーですね。
中でも、iDeCoや積み立てNISA、FXといった投資関連はビジネスマンからの需要が高いので、積極的に実施していきたいと思っています。
世界各国の観光地や料理の写真を画面共有しながらバーチャル旅行体験ができたり、起業中の学生にプレゼンしてもらい投資をしたり、少し変わったイベントも開催できたらいいですね。
※6月7日にビジネス交流会、6月27日に日本・世界各地から参加する交流会を実施。
オンラインイベントのメリットは非常に大きく制約も少ないため、今後もオンラインの割合を増やしてイベントを開催していければと思っています。