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卒業生が経営する飲食店・会社のポータルサイトを大学が運営するメリット

近年、卒業生が経営するお店に注目し、ポータルサイトでお店の情報を集約し紹介、支援する大学が増え始めています。

少子化により大学入学者数が減少する中、大学と卒業生との繋がり=絆がますます重要視されるにつれ、卒業生の事業を巻き込むような施策を通したアルムナイネットワークの活性化が重要視されていることが背景の1つとしてあります。

大学ではホームカミングデーなどのイベントを通じて、グッズの制作や出店など、卒業生のお店と関わる機会が頻繁にあり、事業者としての卒業生との関係を深めることも重要です。

今回は卒業生とのさらなる強い絆の構築や、大学が卒業生の事業・お店にどのような支援ができるのかについて、すでにポータルサイトを運営している大学の事例をもとにご紹介します。

 

卒業生のお店ポータルサイトとは?

卒業生が経営する飲食店や宿泊施設などについて、特色ある画像とともにお店の特徴やメニュー、アクセスや特典などの多彩な情報を盛り込んだページを集約し、ポータルサイトとして運営しています。

主に大学の校友会組織が事務局として運営しているケースが多いです。

青山学院校友会では「青学商店街」として覗きたくなるようなページの工夫が凝らされていたり、税理士など士業の顧問を引き受けるサービスを紹介している日本大学校友会の「全国校友のお店&お宿ガイド」や、「近大卒の飯を喰らえ!」と称して食べログと連携して運営している近畿大学のサイトなど、大学の個性を表出したサイトが運営されています。

近年ではコロナ禍により大きな打撃を受けた飲食店業界や観光業界に向け、こうした厳しい状況を政府や地方自治体だけでなく大学ができる支援として、卒業生のお店に注目し、サイトを通じて社会に情報を発信・公開することで、大学と卒業生、卒業生同士、卒業生と地域との繋がりを強化する状況が見受けられます。

 

卒業生のお店ポータルサイトの効用

この取り組みが卒業生と大学にとってどのような効果をもたらすのか、会報誌やSNSでの情報発信とは何が違うのかについて紹介していきます。

 

卒業生とその周辺地域に対する支援

まず、事業者である卒業生にとって一番大きなメリットとして、ポータルサイトの広告効果による認知拡大と、卒業生がそれぞれ関わっている周辺地域に対する支援が挙げられます。

広告効果の面では、告知・認知拡大に使えるチャンネルが1つ増えるだけでなく、「同じ大学を卒業した同窓生」という共通した属性を持ち、関心や親近感を抱いてもらいやすい潜在顧客にターゲットを絞って情報発信が可能です。

これはマスに向けたほかの広告手段ではなかなか難しい方法であり、大学所有のポータルサイトならではの長所です。

地域支援の面では、大学所有のポータルサイトからの認知を起点に、飲食店やホテルであれば、その周辺での消費活動を見込めるほか、今まで訪れたことのなかった地域に訪れ、その魅力を知るきっかけ作りにも繋がります。

 

事業者への包括的な支援

ポータルサイトならではの特徴として、事業者への包括的な支援が可能であるという点があります。

会報誌やSNS等で卒業生の事業やサービスなどを個別に取り上げることは可能でしたが、複数の事業者を一挙に紹介し、包括的に支援していけるのはポータルサイトならではの強みです。

同窓生限定の特典やクーポンの発行をまとめて行えるのも、ポータルサイトという場所に情報を集約して整理しておけるからであり、今回のコロナ禍においても困っている卒業生の事業者が多くいる状況下で速やかに支援ができるなど、情報の集約という点は大きなメリットとなります。

 

卒業生同士の交流を通じた愛校心の向上

卒業生と大学の両方にとってのメリットには、卒業生同士の交流の場を作るという点があります。

以前から知っていた友人が手掛ける商品やサービスを目の当たりにしたり、事業主になっていたことを新たに発見したりする中で、事業者にとって新たな顧客が増えるだけでなく、連絡をとり、飲食店などであれば再び集まる機会を提供できます。

卒業生同士の交流を活発化させる場は大学側もホームカミングデーやその他のイベントなどで積極的に作ってきましたが、その新たな手段の1つとしてもポータルサイトは効果を発揮するでしょう。

また、大学との関係強化という面でも効果を期待できます。

ポータルサイトを通して卒業生同士が集まる機会が生み出され、食事を交わしたり、初回相談など専門職分野において同窓生割引を利用して相談に乗ってもらえたときに、出会った人同士で同じ母校出身であることを強く意識し、母校のロイヤリティの向上に繋がります。

 

卒業生の活躍を紹介

親の視点から見ると、我が子を大学に入学させるにあたって、その大学の卒業生がどのような社会人生活を送っているのかは知っておきたい情報の1つです。

大学が発表する就職実績だけでなく、その後に事業を起こしていたり、資格を取得し事務所を構えるなどの事例を紹介することで、大学への信頼感を高めるだけでなく、志望度の向上にも繋がるでしょう。

 

卒業生のお店ポータルサイト事例紹介

実際に大学や校友会組織が事業者紹介ポータルサイトを取り入れている事例を紹介していきます。

各大学の特徴やサイトデザインの良いところなどについて触れていきますので、実際に取り入れる際のイメージ形成にお役立てください。

 

青山学院校友会 | 青学商店街

青山学院校友会のポータルサイトでは、地域ごとに事例をまとめるだけでなく、飲食や宿泊、体験施設など、事業の種別ごとにも分類してあります。

これによって、ユーザーが調べたい方法で調べられるサイト構成になっており、さらに地域ブロックごとの分類を大きく提示することで、地域活性化と校友会の輪を広げていく意図が感じられます。

また、各事業者ごとの詳細ページも写真を効果的に利用して高級感のあるデザインになっている点も特徴です。

校友会限定の特典が用意してある場合にはそれをサイト上に明記してあり、実際に訪れた際に校友会の会員証を利用して特典を受けるシステムとなっています。

 

 

京都芸術大学 | 卒業生のいるお店

京都芸術大学のポータルサイトは、芸術大学らしいセンスを感じさせるサイトデザインが目を惹きます。

各事業者の詳細ページでは、各お店と卒業生の紹介が詳細になされており、雑誌の特集のような印象を受けます。

また、卒業生の在学時代のお話なども時折登場し、大学についても親近感を持てるような作りになっています。

芸術大学という就職やその後の生活に対して、一般的な四年制大学よりも不安感を持たれがちな大学にとって、卒業生の活躍をさまざまな形で発信することは重要です。

大学の就職実績が重視される現代において、各大学が吸収できるポイントの多いサイトです。

 

 

近畿大学 | 近大卒の飯を喰らえ!

近畿大学のポータルサイトは、グルメ系ポータルサイト大手の「食べログ」と連携していることが一番の特徴です。

飲食店に絞って卒業生のお店を紹介していて、各店舗の詳細ページは食べログのページに移行するようになっているので、普段から食べログを利用しているユーザーにとっては非常に馴染みやすい設計になっています。

また、校友会公式LINEアカウントとも連携しており、友達登録によってクーポンが受け取れたりと、お店を紹介していくだけでなく、校友会の情報に触れる機会を増やす取り組みを並行して行っていることも参考にすべきポイントです。

 

 

日本大学校友会 | 全国校友のお店&お宿ガイド

日本大学校友会のポータルサイトでは、飲食店や宿泊施設だけでなく、さまざまな製造業者、専門店や行政書士、建築士などの専門職の事務所なども網羅的に紹介しており、ポータルサイトとして扱う情報の幅は大学ごとに合わせられるということの好例となっています。

また、扱う情報の幅広さに比例して特典もバラエティー豊かで、士業の方が構える事務所の場合では相談料の割引などが受けられます。

 

 

法政大学校友会 | 法政オレンジMAP

法政大学校友会のポータルサイトでは、エリア、事業のジャンル別検索だけでなく、日本地図を模したデザインのボタンからそれぞれの都道府県別に事業者を閲覧できます。

全国各地に卒業生がいることを意識させるだけでなく、使いやすさと地域活性化の両面を押し出したデザインとなっています。

また、校友会公式アプリをダウンロードすることで、エリア・ジャンル検索だけでなく、現在の位置情報からお店を検索することも可能です。

海外で事業を行っている事例についても紹介しており、グローバルに活躍できる人材を輩出していることや校友会の輪の広がりも感じさせます。

 

 

まとめ

大学所有の卒業生事業者を紹介するポータルサイトには、卒業生支援や地域支援だけでなく、校友会の輪を広げていく役割や、受験生の志望度を上げる役割など、目的に合わせてさまざまな運用方法があることを紹介してきました。

ただ、飲食などの分野における大手のポータルサイトに比肩するほどの認知を拡大していくのは難しいという事実もあります。

導入する際には大学という特性を活かし、会報誌などを通したポータルサイトの告知、そしてユーザーの定着を図るうえで、サイトのデザインや使いやすさなども重要なポイントになります。

読者の皆さまが大学所有のポータルサイトに少しでも興味を持っていただければ幸いです。

Alumni-Social Labでは、大学独自の魅力的なサイトの制作や運営について、さまざまな視点から情報提供やご支援をさせていただきます。

また、卒業生が経営する企業とのコラボレーションに対する施策や企画についてもご提案させていただきます。

どうぞお気軽にご相談下さい。

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