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2021年度ホームカミングデー統計データを公開!トレンド企画と今後の動向について解説します

 

2020年から続くコロナ禍で社会が変容していく中、大学業界もさまざまな変化を余儀なくされてきました。

その中でも講義やイベントなどの行事のオンライン化は前例のない急務であり、大学職員の方も大変苦労されたことと存じます。

今回は変化を余儀なくされた大学行事の中からホームカミングデーに焦点を当て、人気を博した他大学の企画のご紹介や、弊社で集計した統計データとその分析結果などを通して、2021年度のホームカミングデーの動向、2022年度への展望を解説していきます。

未だ先の見えないコロナ禍における今後のイベント開催に向けて参考にしていただければ幸いです。

 

 

2020年度ホームカミングデーの統計・傾向分析結果はこちら ↓

 

2021年度ホームカミングデー各種統計

今年度に開催されたホームカミングデーに関するデータを、開催数や企画コンテンツなど、さまざまな切り口から分析していきます。

※調査対象:学生数5,000人以上の国公立・私立大学154校

 

開催大学数比較

コロナ以前の2019年では112校が開催しているのに対し、コロナ禍が始まった2020年は31校と4分の1近くにまで減少。
それから1年経った2021年度では、65校が開催する決断をしました。

本年度も開催を見送った大学がその決断に至った経緯として、

● 2021年夏ごろの感染者数増加
● オンライン開催に対応するための予算が不足している
● 対面でのホームカミングデー開催に重きを置いている

などの理由がありました。

 

開催形式比較

2020年度に比べ、2021年度ではオンラインと対面型を同時に実現させる「ハイブリッド型開催」と、「完全対面型」開催ともに数字を伸ばす結果となりました

ハイブリッド型と対面型を比較してみると、前年度比での伸び率がハイブリッド型が62.5%だったのに対し、83.3%と対面型の方が高く、対面型に強いこだわりのある大学が一定層存在することを再確認できます。

ただ、純粋に増加した数で見ると、ハイブリッド型開催と対面型開催の増加数は同じであり、オンライン開催に対して「遠方の卒業生も参加しやすい」などのメリットを感じている大学も少なくないことがうかがえます。

 

オンライン開催での配信形態比較

ライブ配信となる生配信と、事前収録した動画を視聴してもらうオンデマンド配信で開催した大学数を比較したグラフです。

2021年度では生配信とオンデマンドの併用での開催は大きく数を減らし、生配信のみでの開催が数を伸ばしました
これは昨年度に比べてオンラインで開催するにあたって、生配信のノウハウの蓄積や、生配信の準備を事前にしっかりと行った大学が増加したことを示唆しています。

 

使用オンラインツール比較

オンラインツールの比較ではYouTubeが圧倒的な支持を集めています。

そのほかの傾向としては、YouTubeやZoom以外の選択肢が2021年度では増加しており、各大学でオンラインツールの開拓や、用途による使い分けが進んでいることが見て取れます。

 

企画コンテンツ比較

2021年度に行われたホームカミングデーの企画コンテンツを見てみると、講演や挨拶、交流会などが上位にランクインしており、オンラインながら以前のホームカミングデーの形態を取り戻そうとする傾向が見られました。

ただ、講演会の件数の伸び率を考えてみると、オンラインでの開催だからこそ可能になった多忙なゲストの方の招聘などの事例もあり、単純に以前の形に戻ろうとしているだけでなく、オンライン開催の良さを各大学がしっかりと活かしていることが少なからず反映されているでしょう。

 

エンタメ企画の事例紹介

校友活動紹介やキャンパスツアーなどの企画とは違い、各大学の特色が色濃く反映される「エンタメ企画」で、特に人気のあった企画について紹介していきます。

 

桜美林大学 きんのすけ社長×畑山学長の対談企画

桜美林大学では、「しゃべくりホムカミ ~台本無の30分1本勝負!~」と題し、学長と企業経営者が台本なしの生放送で対談する企画を行いました。

学長が台本や事前情報なしで企画に参加することは他大学ではあまり例がなく、学長がフラットな立場で対談する様子を提示し、卒業生にとって新鮮さもありつつ、大学に対する親近感を感じてもらえる企画となっています。

また、きんのすけ社長は明治大学出身であり、卒業生に限らないキャスティングにより、このようなエンタメ性のある企画の実現に成功しているのではないでしょうか。

 

駒澤大学 駅伝大応援会

駒澤大学では駅伝の応援会をホームカミングデーで開催しました。

卒業生のものまねアスリート芸人の方や現役学生の解説、應援指導部の映像など、1つの大学だけにフォーカスを当てた駅伝実況という、卒業生の関心も高いテーマでありながらテレビでは見ることのできない企画を実現しています。

 

上智大学 ゆる婚

上智大学 All Sophians’ Festival 2021では、「ゆる婚」と題して気兼ねなく参加できる婚活イベントをオンラインで開催しました。

オンライン開催により全国各地から参加者を募ることができ、大学では珍しい婚活企画とオンライン開催の相性の良さを認識させられます。

 

昨年度と比べた今年度オンラインホームカミングデーの傾向分析

コロナ禍に入って2年目に突入した2021年のホームカミングデーではどんな変化が起きていたのか、グラフだけでは説明しきれなかった今年度のホームカミングデーの傾向を改めて解説していきます。

 

動画再生回数の減少

2020年度ではオンラインでのイベントがまだ新鮮なものとして扱われていましたが、社会がコロナ禍での生活に適応していくに従って、その新鮮さや話題性は失われていきました。

大学もその例に漏れず、2021年度の全体としての傾向として、ホームカミングデー関連の動画再生数が前年度よりも下がる傾向がありました。

純粋に動画の質や話題性などが問われるようになったことにより、さらに企画に磨きを掛けていく必要があるでしょう。

 

Zoom以外のツール利用

先ほどのオンラインツール比較でも触れたように、ツールの多様化が進み、ZoomやYouTube以外のツール利用が増えました

特にoViceRemoなどはバーチャルでの会議室を立ち上げることができ、より対面に近いコミュニケーションを実現できるなど、ホームカミングデーに合わせたツール選択が進んでいます。

 

参加練習会の実施

オンラインツールに馴染みの薄い方に対し、当日の参加ハードルを下げるための取り組みとして、イベント本番の前に参加練習会の機会を設ける大学もありました。

このような機会を作ることで、オンライン化によって新しく取り込むことができたオンラインツールに強い若年層の卒業生だけでなく、以前から校友会行事に関心を持ってくれていた年配層の卒業生にも引き続きアプローチをすることができます。

 

さまざまなテーマ別のオンライン交流会

● 学部・学科やクラブごとにグループ分けを行った大学
● ビジネスや子育て、婚活、同じ趣味など、参加する目的別にグループ分けを行った大学
● 卒業生から幹事を募集し、卒業生幹事主催の交流会を行った大学

一口に卒業生といっても、学部・学科、年齢層、通っていたキャンパスなどさまざまな属性の卒業生が入り混じっています。

オンライン交流会を企画・開催する上で、交流会に参加する目的や、学生時代に属していたグループなどに細かく分類することで、限られた時間の中でよりスムーズで濃密なコミュニケーションを促す企画も行われました。

 

オンラインイベントで気を付けることや視聴してもらうポイント

オンラインコンテンツの普及が日常化し、オンラインイベントに物珍しさがなくなった今、いかにして卒業生に大学のオンラインコンテンツに目を向けてもらい、上手く集客できるかがさらに重要性を増してきています。

各大学が持つベースの拡散力に加えて、企画の魅力やイベントにおけるキャスティングが重要ではあるものの、今後は昨年度、今年度の動画視聴数や参加者数を超えることは非常に難しいと考えられます。

卒業生へのメール配信、チラシ、広報誌による情報発信などに加え、オンラインならではの工夫をしていくことが大切です。

そこで、オンラインイベントにおける気を付けるべきことや卒業生に参加してもらうためのポイントを紹介していきます。

 

動画のサムネイル画像は情報とインパクトを両立したものに

動画を視聴してもらえるか否かを大きく左右するポイントの1つとして、動画のサムネイル画像をどのようなものにするかが挙げられます。
どんなデザインの画像にしていいか悩む大学職員の方も多いのではないでしょうか。

そのサムネイル画像を制作するにあたって重要なのが、情報とインパクトの両立です。

情報

情報の面では、どこの大学の、何のイベントの(ホームカミングデーなど)、どのようなコンテンツなのか(ゲストがいる場合にはどんな人なのか)などが一目で分かるものにする必要があります。

動画を視聴してもらうにあたって、この動画がどのようなもので、どんなことが期待できるのかを視聴者にあらかじめ提示する必要があり、特に長い動画ではそれが重要になります。

インパクト

続いてインパクトですが、視聴者の目に留まらなければ、他のコンテンツに興味が流れていってしまうため、ある程度興味を惹くインパクトのあるものにする必要があります。

大学においては大学公式キャラクターやゲストの顔写真などを利用して、文字以外の情報でも視聴者の興味関心を惹くようなサムネイルが理想です。

 

YouTube のサジェスト機能

サジェスト機能とは、ユーザーごとにプロファイルされた「おすすめの動画」機能のことで、ここから動画にアクセスする人も多く存在するため、この機能で取り上げられるか否かが視聴数に大きく関わってきます。

多くの人が検索するキーワードと関連するコンテンツが多くサジェストに表示されるため、「料理」「掃除」「ヨガ」など、関心を集めやすいキーワードを狙い、企画を連動させていく方法も効果的です。

 

動画の構成

企画から企画へ転換する際に、対象年齢やターゲット層が変わるとコンテンツから離脱してしまう人が多く発生してしまいます

例えば、若者向けのエンタメ企画の後に高めの年齢層向けの講演コンテンツを入れると、若者視聴者は基本的に離脱してしまい、その後はほぼ戻ってきません。
TVなどで興味がないコーナーや番組が始まるとチャンネルをすぐ変えてしまいますが、インターネットではその離脱する判断がもっと早くなる傾向にあります。

視聴者数を伸ばしていくためには、離脱を発生させない番組構成、場合によってはチャンネルを対象によって分けるなどの工夫が必要です。

また、同じ理由で企画間の待ち時間も作るべきではなく、セットや出演者の切り替えなど準備が必要なら、あらかじめ収録した動画コンテンツを挟むなどの工夫が必要です。

 

SNS告知

SNSの特徴として、大学のステークホルダーはもちろん、それ以外の人からも見られる傾向があり、一度フォローしてもらえれば長期的に一定数の人からの興味関心を保つことができます。

そのため、1つのイベントのためだけに専用のアカウントを作成してしまうと情報を届けられる層が分散してしまうため、大学公式のSNSを使うなど、広報用アカウントと連携し、そこでさまざまな広報を統括して行っていく方が大きな効果を期待できます

イベント用のアカウントを作成する場合でも、当日や直前の単発で利用するのではなく、日々さまざまなコンテンツを投稿してフォロワーを増やし、SNSを育てていくことが大切です。

また、ゲストなど著名人に情報拡散に協力してもらうと、そこから興味を持つ層も多いので、卒業生やゲストが積極的にSNSに投稿してくれそうなコンテンツを企画していくことも重要です。

 

参加者数が多かった大学コンテンツ事例の紹介

ここまで多くの人に参加してもらうためのポイントを紹介してきましたが、ここからは実際に多くの参加者を集めることに成功した事例を紹介していきます!

 

広島大学
~ 第15回 ホームカミングデー ~

広島大学は2年連続でハイブリッド型でのホームカミングデー開催に成功しており、2021年度ではオンラインホームカミングデー動画のアーカイブ視聴数が全国の大学で1位を記録しています。

また、校友会学生チームが企画・運営に携わっている点も注目すべきでしょう。

 

広島大学のホームカミングデーについては詳しいお話をインタビュー記事にて紹介しているので、そちらもぜひご覧ください!

 

駒澤大学
~ 母校とつながる駒澤のこころ@オンライン ~

駒澤大学では駅伝という強みを活かしたコンテンツ作りを行っており、「駅伝大応援会」というコンテンツでは視聴数1万回以上を達成しています。

駅伝という卒業生以外の方からも興味を持ってもらいやすいテーマを押し出したことや、実際の競技の時間と連動した実況という今までになかった発想によってここまでの成果をあげているのではないでしょうか。

 

立命館大学
~ オール立命館校友の集い2021 ~

立命館大学では、卒業生たちが主体となって運営できる形でのオンライン交流会を成功させています。

具体的には卒業生が幹事となり、話したいテーマや、集まりたいコミュニティごとに交流の場を設けられるようになっており、イベント当日は52の交流会グループがつくられ、約650人の参加者が集まりました。

また、参加者へのオンラインツールマニュアルが用意されているだけでなく、早期に参加の申し込みをすることで、オンライン交流会当日のお供となるお酒やおつまみ、珈琲などが参加者に届くというキャンペーンも実施しており、参加のモチベーションをあげるとともに、より良い交流の場を作るための工夫が見られます。

 

関西学院大学
~ ホームカミングデー2021 たのしい!うれしい!なつかしい! ご家族と母校で過ごすとっておきの1日。~

関西学院大学では対面型のホームカミングデーながら新型コロナウイルス対策として、入場券制度と一部のプログラムに事前予約制の形式を取っています。

ファミリー層向けに体験学習プログラムや熱気球フライトなどさまざまな企画を実施し、予約開始後すぐに多数の応募が届き、当日参加した子供たちからも好評を博しました。

そのほかにも子育てセミナーや遺産相続セミナーなど、家族ぐるみで大学に関わってほしいという思いを感じさせる企画が多数行われました。

 

開催後は当日の様子をYouTubeにて配信し、参加できなかった人の次年度への参加意欲を向上させています。

 

来年度以降の展望

さいごに、Alumni-Social Labの視点から、来年度以降のホームカミングデーの在り方について考察していきます。

 

対面開催? ハイブリッド?

来年度以降は対面開催を基本に、オンラインの要素を取り入れたハイブリッド開催が主流になると考えています。

もともとホームカミングデーは「母校へおかえりなさい」というテーマを持ったイベントであることから、対面で開催することが自然とされ、オンラインはコロナ禍限定の対面イベントに対する代替案という見方をされることもあります。

しかし、コロナ以前は高齢の卒業生ばかりが来訪している大学も多く、長い目で見ると既存参加者を維持していく方法はいずれ限界を迎えることも事実です。

遠方在住の方や若い卒業生コミュニティなどに対し、オンラインでの施策を届け、母校へ関心をもつ人のすそ野を広げていくことが今後重要となります。
対面での開催は引き続き重要でありつつも、遠方在住の方や若い方でもカジュアルに参加・視聴できるコンテンツも同様に打ち出していくことが大切となるでしょう。

 

ホームカミングデーを単発のイベントと捉えない

告知手段のデジタル化・コミュニティ活用が進行していくと、日々の中で双方向のコミュニケーションが可能になり、さまざまなオンラインコミュニティが活性化していきます。

その流れの中で、ホームカミングデー当日を「1年に1回の特別感のあるリアル体験」または「オンラインで行ってきたコミュニケーションのクライマックス」という位置付けにできれば、より盛大で体験価値の高いイベントに発展させられるでしょう。

ホームカミングデーを1日のイベントとして捉えないことが、ハイブリッド時代のポイントになると考察しています。

 

 

Alumni-Social Labでは、ホームカミングデーをはじめとするさまざまなイベントの企画から運営まで、あらゆるリクエスト、お悩みにご対応いたします。

対面・オンライン・ハイブリッドなど、アフターコロナに最適なイベントの形をご提案、ご支援します。
どうぞお気軽にご相談ください。

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