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【最新】コロナ禍でのホームカミングデーの実情 ~2020年度のデータより~

 

2020年度は大学の公式行事をはじめ、さまざまなイベントを中止や延期にした大学も多かったのではないでしょうか。
そして、いまだ新型コロナウイルスの感染者数は増加傾向にあり、まだまだ落ち着かない状況が続いています。

この記事では、大学の校友課やホームカミングデー担当職員の方に向けて、2020年度に開催されたホームカミングデーの企画や開催方法についてまとめています。

これからのwith/afterコロナ時代においてイベントを考案する際に、この記事の情報が少しでもお役に立てば幸いです。

 

 

統計データから分かるコロナ禍のホームカミングデー

2020年度は新型コロナウイルスの影響により、授業の開講や受講といった教育環境、教員の教育・研究、学生の日常的な生活にまで、想定外の状況を強いられることとなりました。

これまで大学ではさまざまなイベントが開催され、特に校友との絆ともいえる”ホームカミングデー“は、最も重要視するイベントの1つと認識されています。

ホームカミングデーについてもっと具体的に知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

しかし、コロナ禍においては開催手法を改めつつも、校友に対するサービスの質を低下させることなく、校友との人的なネットワークを維持し、さらに拡大を図るための取り組みがそれぞれの大学でなされていました

 

今回、私立・国公立大学150校(学生数5,000人以上が在籍する大学)の統計調査を行った結果、約40校の大学がホームカミングデーを開催していたことが分かりました。(2021年3月調べ)

下記では、開催方法や使用オンラインツール、企画内容などについての統計をデータ化してまとめています。

開催形式の統計

ホームカミングデーの開催形式を示す調査結果となります。

内訳は、オンライン形式開催 38校、対面形式開催 3校、ハイブリッド形式開催 3校となり、およそ9割近くの大学がオンライン形式で開催しています。

対面で開催した大学

対面にてホームカミングデーを開催した大学は、愛知教育大学と佐賀大学、淑徳大学の3校でした。

愛知教育大学では、学長講演会や学びの交流会といった企画が行われ、佐賀大学では、研究紹介や海外派遣奨励金受給者からの海外留学の報告、施設見学が行われました。
また、淑徳大学では、2020年3月の卒業生40名が参加し、ミニコンサートや情報交換会が行われました。

ハイブリッド形式で開催した大学

ハイブリッド“とは、対面でイベントを開催しながら、オンラインの企画も並行して行う形式のことです。

ハイブリッド形式にて開催した大学は、富山大学と広島大学、同志社女子大学の3校でした。

富山大学では、学長による講演や遠隔授業、学生の就職活動状況や財務状況の報告が行われ、オンラインでの参加や五福キャンパスでの現地会場でも参加することができました。

広島大学では、オープニングセレモニーや講演会についてオンラインで行われ、また連携市町の物産展、学生によるおもてなし企画、学部・研究科企画が東広島キャンパスにて開催されました。

また、同志社女子大学では、同窓会総会や学生によるミニコンサート、恩師訪問などが京田辺キャンパスの現地会場にて行われ、当日のプログラムについてインターネットLIVE配信で視聴することができる環境が提供されました。

コロナ禍の状況で実施されたオンライン形式によるさまざまな取り組みがノウハウとして蓄積され、将来的にはハイブリッド形式によるホームカミングデーが増えると予想されます。

配信方法の統計

ホームカミングデーの配信形式を示す調査結果となります。

ホームカミングデーの開催の様子をコンテンツ化し、視聴したいときにいつでも閲覧できる「オンデマンド(収録)配信」と、ホームカミングデー当日の様子をそのままライブで配信する「生配信」といった方法がありますが、いずれも同じような割合となっています。

注目すべき点として、オンデマンド配信と生配信の両方を提供している大学が約40%という結果になり、校友だけでなく広く一般の方にもサイトを通じて大学固有のさまざまな情報を発信・提供しています。

使用オンラインツールの統計

ホームカミングデーの使用オンラインツールを示す調査結果となります。

YouTubeやZoomといった、オンラインで一般的によく利用されているツールを選択している大学が多く見られます。

Zoomはビジネスにおけるオンライン会議やセミナーとしても広く利用されているツールで、今後大学においてもさまざまなシーンでさらに利用者が増加すると考えられます。

 

下記の記事では、大学の各行事ごとに最適なオンラインツールや配信方法について解説しています。
オンラインイベント開催に向けてツール選定に悩んでいる方は、ぜひご参考にしてみてください!

企画コンテンツ内容の統計

ホームカミングデーの企画内容を示す調査結果となります。

「キャンパスツアー・施設見学」や「校友活動紹介(総会)」、「交流会」は、これまでのホームカミングデーではよく開催されてきた企画ですが、
コロナ禍といった社会的な様相や先行き不透明な社会への展望といった点から、「コロナ企画」や「SDGs企画」を開催し、参加されている校友の理解や認識をさらに深める企画が新たに見受けられます。

また、「講演」では学長や総長による大学における教育の現状や財務状況をテーマとされている大学が多く、直面している課題や将来的な方策を示している点が特徴でした。

さらに、卒業された著名人を招いて独自の内容で開催している大学も見受けられました。

 

オンライン開催することのメリット

2020年度に開催されたホームカミングデーについて、人との接触や会場に集まり密な状態を避けるという点から、多くの大学がオンライン形式を採用しました。

オンライン開催のメリットについてご紹介します。

 

ネット環境があれば、世界中の校友が参加できる

校友は日本全国、ひいては世界のさまざまな国や地域に住んでいますが、ネットを利用できる環境があれば気軽に参加することができます。

大学により規模の違いはありますが、情報インフラとしてのインターネットが整備されていない大学は基本的には存在しないと考えられるので、学内のネットワーク機器を通じて情報を発信することが可能です。

遠方に住んでいたり、移動することが困難な校友に、「距離」という物理的な制限をなくし、参加に対するハードルを大きく下げることができるでしょう。

 

当日運営の人員削減や開催準備が楽になる

また、ホームカミングデー当日の運営準備について、会場設営やお渡しする冊子物・記念グッズの準備、人の配置の調整などこまごまとした作業を省くことができ、人的労力や時間的制約を意識する必要が無くなります

経費の側面からもこうした準備に必要な費用や、当日の運営に必要な費用を抑えることができます。

 

より多くの校友にコンテンツを見てもらえる

さらに、ホームカミングデーの開催状況をデジタル媒体に収録しコンテンツ化することで、当日参加できなかった校友に後日公開することが可能です。

時間的な制限をなくすことができるため、より多くの校友に見てもらえます。

そして、2020年度のような未曾有のコロナ禍における状況から学び得た点を付け加えると、将来的に再び起こりうるかもしれないような感染症に対するリスク低減について、現実的な方策を将来において実現し対応することができます。

 

2020年度開催のホームカミングデー事例紹介

2020年度にホームカミングデーを開催し、特に多くの視聴者を集めた大学について、その企画や取り組みをご紹介します。

 

筑波大学

第23回(令和2年度)筑波大学ホームカミングデー」として開催され、YouTube Live、Facebook Liveで合計15,000PVを獲得しました。

YouTube及びFacebookによるライブ配信、Zoomによるオンライン懇談会において、世界で活躍する女性アスリートの対談や筑波大学クイズなど、特色あるプログラムが展開されました。

こちらのホームカミングデーについて担当者の方に詳しくお話を伺ったので、下記の記事もぜひご覧ください!

 

青山学院大学

AOYAMA ONLINE FESTIVAL」としてオンラインにて開催され、約10,400名(累計)が参加されました。

「青学の底力」をスローガンとしたオンラインイベントにおいて、アスリートや陸上競技部監督のトークイベントやパイプオルガン演奏、かつての厚木キャンパスの映像公開など多彩なコンテンツが提供されました。

 

上智大学

Net De ASF」としてオンラインにて開催され、約13,500名(累計)が参加されました。

理事長、学長、ソフィア会会長のトーク、ソフィア会連携企画の他、金ルピー銀銅祝記念トークなどさまざまな企画が展開されました。

 

立教大学

ONLINE HOME COMING DAY」としてオンラインにて開催され、約10,000名(累計)が参加されました。

当日の10:00から主に1時間刻みの間隔で、世界の校友との同時中継や卒業された著名人によるトーク、RIKKYO COOKING CLASS「少年少女、ネギを食べる、食を知る」、理学部の実験教室などあらゆる分野の企画が行われました。

 

桜美林大学

HOME COMING DAY ONLINE ~つなぐ思い出・つながる未来 THE DAY ~」としてオンラインにて開催され、約11,000名(累計)が参加されました。

特設サイトやSNSによる周知を行い、特に若年層を取り込む施策がなされました。学長と在学生・卒業生との対談、2019年度卒向けの動画やキャンパスツアーといった多彩で特色ある企画が展開され、精度の高いコンテンツが提供されました。

こちらのホームカミングデーについて担当者の方に詳しくお話を伺ったので、下記の記事もぜひご覧ください!

 

筆者である元大学職員からの視点

かつてホームカミングデーの業務に関わった際、このイベントの基本として意識していたのは、「校友の皆さんに笑顔でお帰りいただく」という点です。

コロナ禍でのオンライン開催となると、PCのブラウザで視聴されていることがほとんどと考えられるので、「笑顔でブラウザの窓を閉じていただく」ということになるかと思います。

「やはり母校は素晴らしい」という印象を持っていただくことが大切な点です。
職員の場合、大学経営という視点からは、校友をステークホルダーとして捉え、ホームカミングデーを校友ネットワークの構築と拡充について意図しながら、新たな教学プログラムや教育展開のための施設建築など、利用用途が明確な寄付金へのお願いに留意するという点が見えてくるのではないでしょうか。

2021年は未だコロナ禍とはいえ、いずれ終息の状況を迎えるafterコロナにおいて、この渦中で模索し蓄積してきた知識やノウハウを生かしていくことが重要です。

ハイブリッド形式のホームカミングデーの推進や、さまざまな年齢層の校友を取り込んでいくような方策を今から検討し、準備することも必要だと考えられます。

 

おわりに

2020年度に開催されたホームカミングデーのさまざまなデータに視点を置いて検証しました。
2021年は、コロナ禍の収束への兆しが見えつつあるような、まだまだ不確かな状況です。

大学にも校友にも極めて重要な位置づけとなるホームカミングデーにおいて、大学職員の方が抱えるお悩みや課題の解決に向けて、引き続き情報の収集や精度の高い分析を継続的に行なっていきます。

 

さらに、各大学のイベント情報や種々のコンテンツ情報をまとめた「校友組織データベース」を構築しています。
2020年度開催のホームカミングデーの情報は全てデータベースに収録されており、先ほどご紹介したデータはほんの一部となっています。

この情報を有益に活用していただくべく、ぜひご登録いただくことをおすすめいたします。

▼校友組織データベースについてはこちら
https://alumni-social-lab.com/koyudatabase/

 

また、笑屋株式会社では、ホームカミングデーを始めとするさまざまなイベントの企画から運営まで、対面形式・オンライン形式の両側面からご支援します。

ホームカミングデーに関するあらゆるリクエスト、お悩みにご対応いたします。
ぜひお気軽にご相談ください。

 

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